カテゴリー「Book」の143件の記事

2020.01.23

MCバトル全書

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 東京ニュース通信社からリリースされた、漢 a.k.a. Gami(監修)・有田ハンタ(著者) "MCバトル全書"

 「B-Boy Park」のMCバトルからTV番組の「フリースタイルダンジョン」までの日本のMCバトル史について、関わるキーマンへのインタヴューで明らかにする本書。

 ラジオ番組「Night Flight」での般若の衝撃、さんぴんキャンプ、妄想族やMSCによるマイクジャック、2003年の「B-Boy Park」でのトラブル、Da.Me.Recordsの勃興やサイファーの出現、Libra Recordsの揉め事など、その場にいたり傍らで目にしたりと、タイムリーに耳目にして来たつもりですが、2000年代は特に日本語ラップから気持ちが遠ざかっていたこともあって、その認知は「なんとなく」。

 本書で当事者からの話を(掻い摘んだ内容だったとしても)知ることで、当時「なんとく」だった自分に悔しくなってきました。

 メジャー・フォースやプレジデントBPM、下町兄妹なんかから聴いてきた日本語ラップ好きを称しておきながら、こんな面白いシーンの勃興を楽しみ切れなかったなんて…、あ~あってなもんですわぁ…。

 インタヴュー(漢 a.k.a. Gami、Crazy-A、Zeebra、晋平太、ダースレイダー、Ken The 390、Hidaddy & Erone(韻踏合組合)、Fork、サイプレス上野、呂布カルマ、輪入道、TK Da 黒ぶち、Naika MC、裂固)の他、対談(漢 a.k.a. Gami、般若)、全国MCバトル紹介(B-Boy Park MC Battle、Spot Light、MC Battle The 罵倒、戦極 MC Battle、King Of Kings、Enta Da Stage、口喧嘩祭、MRJ、高校生Rap選手権、フリースタイルダンジョン)、MCバトル参戦ラッパー紹介(Mu-Ton、スナフキン、黄猿、Peko、Jag-Me、D.D.S、Surry、Nonkey、Sam、焚巻、句潤、Poney、T-Tangg、MC松島、Hardy、ハハノシキュウ、Dragon One、ミステリオ、押忍マン、智大、梵頭、歩歩、だーひー、韻マン、Nagion、Dark)などと盛りだくさんな内容。

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2019.12.07

billboardを呼んできたサラリーマン -電鉄会社の傭兵たちが作った夢の棲家

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 ダイヤモンド社からリリースされた、北口正人 "billboardを呼んできたサラリーマン -電鉄会社の傭兵たちが作った夢の棲家"

 「クラブ&レストラン」な場でお馴染みの「Billboard Live」運営会社、㈱阪神コンテンツリンクの代表取締役社長/Billboard Japan CEOによる著書。

 1990年に大阪ブルーノートを開業し運営責任者であった氏から見た、今に通ずる日本のライヴ・エンターテイメントの黎明期のエピソードや市場を開拓する様子が語られ、出版社よろしく、正にビジネス書として非常に引き込まれました。

 言うだけで自分では何もなしとげられないクソな著名コンサルタントによる経営書が巷に溢れていますが、「二流で一番になること」をモットーにする地に足の着いた実力者が語る経営の良書でした(ただし後半の、話がダレる、宣伝しちゃう、のありがちな構成はご愛敬)。

 また、もちろんのこと、扱う商材がミュージシャンによるライヴなため、「能力があっても癖があり人間としては欠陥がある人材が多い」業界ならではの招聘したアーティストの思い出話もたまらないものがあります。

 コラム「至極のライブ」で彼がこれまで目にした「心をふるわせた」演目として、自分もOnakaも観たThe Roots "Apache"を挙げていた辺りに、彼の非凡なサラリーマンの「わかってらっしゃる感」にニンマリでした(笑)。

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2019.10.30

Rの異常な愛情 -或る男の日本語ラップについての妄想-

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 白夜書房からリリースされた、R-指定 "Rの異常な愛情 -或る男の日本語ラップについての妄想-"

 フリースタイル・バトル・イベントのUMB三連覇、梅田サイファーやCreepy Nutsでの活動、各種メディアでの露出、TV番組の"フリースタイルダンジョン"の二代目ラスボスなど大活躍中のR-指定氏、ライターの高木"Jet"晋一郎氏とのトークライヴをパッケージしたのが本書。

 文中に出てくる専門用語やアーティスト、楽曲、周辺カルチャーには、年取って記憶が薄らいでいる老齢ファンから日本語ラップ初心者にとって優しい脚注満載の構成となっております。

 自分は音楽や映画、絵画など好きでたくさん見聞きするはするんですが、その奥にある作り手の心理とかメッセージとか技術やセンスなどを、ここで語られている深度では感じ取ろうとしていないことがはっきりしました。

 まさに「異常な愛情」を見て取ることができます。

 個人的には自伝ってその人の体験談でしかないとくくってしまって読み物として好きじゃない一方で、本書のように「俺はこう感じた」とか「俺はこう捉えた」って話に終始してもらえると、体験できないはずの他人の視点を疑似体験できるようで、その点、エンターテイメントとして面白く読めました。

 その文化や歴史の事実を記録することが目的の自伝であれば話は別で、証言集としての規範/体裁にあるものもちゃんと好き。

 要は、個から全、または全から個でという目的/ベクトルがはっきりしていて、俯瞰や客観性が常に隣にある編纂が好みで、あくまで個で終始してしまう自伝は閉じている感じが好きじゃないのと、その個を好きでないとダメな感じがダメなんだろうなぁ、なんて思いました。

 なので、私と同じような個人の体験記としての自伝がダメな人でも、本書を手に取って人の脳内を覗ける楽しさを楽しんでもらいたいです。

 殊に頻出する、彼が思春期に「こじらせていく」くだりは、ニヤっとしてしまいます。

 本書は「1時間の遅刻でスタート」、「普段のしゃべりと変わらない『話芸』としてのラップ」、「YOSHIさんとポチョムキンさんに韻とフロウを学んだ」、「生身で戦う男としての姿勢」、「無数の韻が塊になって襲ってくる」、「日本語ラップへの偏見と真正面から向き合い続けた」の六編に、Mummy-D氏とR-指定両名による特別対談を収録。

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2019.05.21

学研の図鑑 -超人 (初回限定版)

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 学研プラスからリリースされた、ゆでたまご(監修) "学研の図鑑 -超人 (初回限定版)"

 この初回限定版には、ゆでたまご先生による特別描下しの特殊ケース付き!!。

 なんと本作は「学研の図鑑」の超人編です。

 ありそうでなかったこのアイデアに脱帽です。

 漫画、"キン肉マン"の40年の歴史を彩った超人たちを完全網羅、超人を分類・編集し、フルカラーで掲載!!。

 本編には出てこない亜種など、ここでしか見られない生物としての超人が多数登場!!。

 その数、約700種!!、ってそんなにいるのか!?。

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2019.03.11

復刻版 業界くん物語

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 1986年に講談社からリリースされた、"復刻版 業界くん物語"

 雑誌、"Hot-Dog Press"で連載された、今も昔も変わらないうさんくさい「ギョーカイ(人)」を揶揄するような内容で、そのスジの人を怒らせ(?)、読者には笑いを生んだ名物1ページ漫画を一冊にまとめたのが本書。

 大学卒業後の数年間で"Hot-Dog Press"の編集をやって、本書リリースの前年に日本語ラップのクラシック中のクラシック・アルバム、"業界くん物語"をリリース、収録曲から"業界こんなもんだラップ"と"夜霧のハウスマヌカン"をスマッシュ・ヒットさせ、89年にもこれまたクラシックの"建設的"で伝説となって以降、作家など非凡すぎる才能を発揮し続ける、いとうせいこう氏の代表作。

 オール・フル・カラーという点でも相当な力作。

 いまみてもおもろー。

 富ヶ谷にある古書店、"リズム & ブックス"で入手した本です。

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2019.03.10

レコジャケジャンキー! -デラックス・エディション

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 2010年に音楽出版社からリリースされた、"レコジャケジャンキー! -デラックス・エディション"

 音楽関連書籍として異例の大ヒットとなった、2006年にリリースされた"レコジャケ ジャンキー!"の増補版がこれ。

 パロディ・ジャケットのバイブルとして高い評価を得た本書には、前ヴァージョンに加え32ページ(53種類、計115作品)を追加。

 「パロジャケ」では、ロック、R&B/ブルース、ジャズ、和モノなどの切り口で紹介されています。

 インタヴューには、本多康宏、みうらじゅん、マッハ55号、木村豊、秋田和徳(敬称略)が登場!!。

 他には「レコスケくん」、「僕の音盤青春記」、「ロックンロール・ストーブリーグ」、コラムやアウトテイク集、アンケートなども収録。

 代々木上原にある古書店、"ロスパペロテス"で入手した中古書籍の紹介シリーズはこれにてお仕舞い。

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2019.03.09

ニューヨーク Jazz

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 2002年に東京キララ社からリリースされた、小川隆夫 "ニューヨーク Jazz"

 ブルーノート・レーベルの完全コレクターとして世界的に知られる有名なお医者様。

 またすごいのは単なるコレクターではなく、アメリカ留学中に築いたMiles DavisやBranford Marsalis、Art Blakey、Blue Note創立者のAlfred Lionなどジャズ界に幅広い人脈があるところ。

 そんな著者が、「ニューヨークにおけるジャズの歴史をたどれば、この音楽の発展はつぶさに理解することができる」、なんて視点に基づき、本場ニュー・ヨークのジャズ史をディスク・ガイドとともに解説しています。

 代々木上原にある古書店、"ロスパペロテス"で入手した本です。

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2019.03.08

そのレコード、オレが買う! -レコード番長のガチンコ買い物日記

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 リットーミュージックからリリースされた、須永辰緒 "そのレコード、オレが買う! -レコード番長のガチンコ買い物日記"

 「レコード番長」こと、国内クラブ・ジャズ・シーンにおいてトップ・クラスの人気を誇る須永辰緒氏による、2006年後半から2009年の前半に渡る約三年間のレコード購入日記が本書。

 氏の興味がどこに向いている/向いてきたのかも興味深い視点ですが、一方で、単純な話としてディスク・ガイドとしても機能している点に注目したいとこ。

 これが全編に渡ってフル・カラーだったらもっと良かったのになぁってのが最後の最後の感想。

 代々木上原にある古書店、"ロスパペロテス"で入手した本です。

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2019.03.07

レコード・バイヤーズ・グラフィティ -ヴァイナル・マニアの数奇な人生

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 2011年にリットーミュージックからリリースされた、ミズモトアキラ "レコード・バイヤーズ・グラフィティ -ヴァイナル・マニアの数奇な人生"

 テキスト、グラフィック・デザイン、音楽、映像、写真などを多角的に扱うエディターとして、またTV番組やトークショウの企画/MCとして精力的に活動している著者による、レコードに魅せられた人々の生態を一冊にまとめたのが本書。

 中古レコード店("Soul Clap Records""Flash Disc Ranch"Peanuts Records")、SP盤のアーカイバーやソノシート・コレクター、亜モノのディガーなど、さまざまなヴァイナル・マニアが登場。

 各々が濃ゆいエピソードを披露してくれています。

 代々木上原にある古書店、"ロスパペロテス"で入手した本です。

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2019.03.06

レコード・バイヤーズ・ダイアリー -レコード・バイヤー内門洋の華麗なる海外買い付け日記

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 2006年にリットーミュージックからリリースされた、内門洋+ミズモトアキラ "レコード・バイヤーズ・ダイアリー -レコード・バイヤー内門洋の華麗なる海外買い付け日記"

 中古レコード店の"Ballroom Records"オーナーの内門洋氏と、DJ/エディターとして活躍中であり、元レコード・バイヤーという経歴もあるミズモトアキラ氏をガイド役に、世界中のレコード・バイヤーがしのぎを削る「海外買い付け」の実態を明らかにするのが本書。

 レア盤や未知のレコードを発見するために不可欠なノウハウ、テクニック、旅のエピソードなどを紹介しつつ、おすすめのレコードや海外レコード屋事情もたっぷり掲載!!。

 代々木上原にある古書店、"ロスパペロテス"で入手した本です。

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